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2012/12/12

Liteville 301 MK10-テスト(2)

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コンポーネントチェック
301 MK10のフレームは、FOX RP23 CTDカシマコート、X12スルーアクスル付属し、色は無塗装、アノダイズドブラックまたはホワイトが選べる。私たちのテストバイクはオールマウンテン/トレールバイクの仕様だ。フロントフォークはRockShox Revelation 150mm、アクスル-クラウン間545mmだ。ブレーキと2x10のドライブトレインはシマノXTRだ。クランクには切削された美しいアルミ切削のSyntaceバッシュガードが付く。リアディレーラーにもSyntanceのガードが付く。シュワルベ Hans Dampf 2.35タイヤとSyntace W35MX 35mmワイドのホイール。幅740mmのVectorカーボンハンドルバーと50mm Megaforce2のステム。これらを含めて重量は11.66kg(ペダルなし)。テストではRockShox Reverb可変シートポストを付け450gほど重くなった。

Wayne WonnacottはChewyラインを下る。



Liteville 301 MK10 トレールテスト
少し加速させ、コーナーをプッシュすると301は明らかに外見とは違う様子を見せる。301はよく進みトレールに合っている。ホイールベースは少し長く感じ、ハンドリングは一般的な26インチオールマウンテンより少しゆるやかな感じだ。典型的なXCコースを下るととてもスムーズで安定しすぎるくらいだが、テクニカルなドロップや難易度の高いクライムでは生き生きと走る。

セットアップ
何回か試したところトップチューブにあるサグインジケーターは侮れないことがわかった。ショックのエア圧を赤い点と並ぶようにセットするとペダリングした時にサスペンションのフィーリングがソフト過ぎるように感じた。しかし30%近くのサグはペダリングした時コーナーリングした時クライムした時にベストだということがわかった。赤い点の位置は正しく82kgのライダーが175psi(ハイドレーションパックとギア含む)でよいことがわかった。うるさいフリーハブのラチェット音を除けば301は静かでペダリングとハンドリングパフォーマンスは高い。

加速とクライム
初めスペシャライズドグランドコントロール2.35タイヤを履いていた。平地ではとても速く加速も良かったがXCレーサーではないのでシュワルベタイヤに変えてみると舗装路以外では軽快だった。
セドナでの荒れたトレールではサスペンションは有効だ。Litevilleはホルストリンク/FSRリアサスペンションのライセンスを持っているメーカーの一つだ。



テクニカルパフォーマンス
スペシャライズドのタイヤでは曲がったり、ブレーキをかけたり扱いやすいのだが滑りやすかった。301は低いボトムブラケットと少し長いホイールベースのため滑りやすい。シュワルベHans Dampf 2.35タイヤに変えるとどのコーナーでもレールに乗っているような感じだった。何回も直線でのクライムやブレーキでのトラクションをテストをしたが同じ感じだった。長いホイールベースとシュワルベタイヤはテクニカルセクションでヘマをして言い訳することなどない。

301には真ん中に乗るとよい。急な斜面では最小限に荷重を前や後ろにかければよい。フロントは少し他のAMバイクよりギャップや障害物で引き上げが必要だ。リアサスペンションはディープでソフトなのでライダーがジャンプしようとしない限り301は路面に張り付く。ジャンプする時に進入にミスしたりフラットな所へ着地しても問題はない。

サスペンションレポート
太いタイヤとリアサスペンション160mmの1/3近くのサグで301の乗り心地はレザーソファーのようだ。フォークのサグは25%、バイクの重心はリア寄りになる。そしてヘッドアングルは1度寝てBBは1/4インチ下がり、バイクのパフォーマンスの限界を上げる。リアサスペンションは動き出しに抵抗がなくフルコンプレッッションまでボトムレスな感じだ。301のサスペンションはストローク最後までスムーズに動く。

RockShox Revelation150mmフォークは期待以上で、正確なステアリングと全域でスムーズに動いた。32mmインナーチューブ、15mmスルーアクスル、カーボンクラウンは悪くなかった。10時間のライドでこの地方の赤く非常に細かい土の影響を受けRevelationの動きは渋くなったがチェーンオイルをシールに入れると復活した。一般的にフォークのストロークはリアサスペンションのトラベルより長い物を選ぶ傾向にあるが、この301の160mmのリアサスペンションはRockShox Revelation 150mmにマッチしている。

全体の感想
301は信頼できるバイクであり、一台で全てを走れるバイクだ。軽く速くそして難しい地形では最高である。フロントのSyntaceチェーンガイドは変速時に少しやかましい。フルパワーで漕ぐともっとやかましくなる。テストバイクにはSyntace W35 MXの幅広のホイールが付いていたがシュワルベ2.35インチタイヤが2.5のDHタイヤのように太くなりクライミングでのグリップやコーナーリングパフォーマンスを高めた。

コンポーネントレポート
・Syntace X12スルーアクスルは良いがアーレンキーを使わなければならずコンペティションでのパンクは時間の無駄になる。
・SyntaceバッシュガードはシマノXTRクランクと相性がよい。
・W35 MXホイールは重量1680g、軽量でビッグバイクのトラクションを求めるライダーによい。
・オーバーサイズのシートチューブはドロッパーポストを取り付けにはシムが必要。
・ヘッドチューブベアリングのため可変アングルのヘッドセットは使えない。
・Syntaceリアディレーラーガードは岩の多い地形で心強い。
・Vector Carbonハンドルバーの12度バックスイープは実質ステムを10mm-20mm短くできる。

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