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2012/11/22

タイオガ MT-ZEROペダル テスト

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pinkbike.com/Tioga MT-ZERO Pedal - Tested
Nov 21, 2012
厚さ7mmのタイオガ MT-ZERO ペダルは薄いスチールボディと巨大な外付けベアリングが前代未聞の地面とのアランスをもたらす。

MT-ZEROペダル詳細
用途:XC、オールマウンテン
ダルボディ7mm、センター部分4mm
クロモリインベストメント鋳造
ZEROアクスルベアリング、ハウジングデザイン
凹面ボディ
片側7個のピン(5個は交換可能、2個は鋳造)
ペダルボディとZEROアクスル ハウジングは別々に購入可
カラー:ブラック、ホワイト、シルバー
重量:480g/ペア(実測)
希望価格:US100ドル



詳細

アクスルなしの設計
タイオガは最も薄いプラットフォームペダルを作った。それは厚み7mmのMT-ZEROペダルだ。ペダルボディの厚みが制限される要因はベアリングやアクスルの太さなどがありペダルメーカーは極端に薄くするために小さいベアリングを使う傾向にある。アクスルの端にベアリングがあるモデルもあるが、それはボディの内側で締め付けられることを防いでいる。小さなベアリングを使う試みでの大きな問題点はラジコンカーサイズのような現在主流のベアリングは経験上早くダメになってしまうことだ。タイオガのエンジニア達はまったく違ったアプローチでアクスルと内蔵するベアリングをなくし大きな外付けベアリングをクランクアームに直付にした。これが極端に薄いペダルボディを可能にし厚み7mm(両端部)になった。




ウエハースのような薄いボディは大きなZEROアクスルベアリングと対象的である。





スチールボディ
ペダルはとてもスリム、アルミ製では通常使用に耐えることは難しくクロモリインベストメント鋳造から製造されている。ペアで480gの重量は今日でのペダルとしては重いが重量だけが設計の目的ではない。このペダルはアルミの見慣れている物に比べてほっそりしているが鉄の方がアルミに比べて強度のある製品を作ることができる。厚さ7mm、中央部は若干低く4mmでとても衝撃的だ。面取りがされ数グラム削ぎ落とされ片側に2本の鋳造によるピンがある。そして前方には3本そして後方に2本のボルトによるピンが食いつきを良くする。ペダルはボディとベアリングと別々に購入ができる。



















ベアリングハウジング
ペダルの核心はZEROアクスル ベアリングシステムである。オーバーサイズのベアリングが灰色のケースに圧入されている。このケースはM6アーレンキーでクランクアーム取り付ける。ボルトの固定はそれほど強く締めつけなくてよい。1個の大きなベアリングは、通常2個あるベアリング(またはブッシュベアリング)の役割を果たす。タイオガは激しいクロスカントリーやオールマウンテンでの使用に耐える設計だと自信がある。面白いことにタイオガはダウンヒルやフリーライドには勧めていない。プラットフォームペダルのユーザーが多いと思うのだが。プラットフォームペダルはダウンヒラーがロングトラベルのバイクからショートトラベルのバイクに代えてもよく使うのにこのペダルはどのような使用を考えてられているのか。しかしタイオガはこのデザインのペダルを市場に出し高級なペダルの値段は2倍以上するなかで100ドルは許容できるものである。

パフォーマンス
食いつき
5本のボルトによるピン、2本の鋳造ピンが並んでいるだけなのでペダルの食いつきはあまり期待していなかった。ダートに入るとこの期待をすぐに裏切り驚くほどに食いつき安心感をもたらす。他のアグレッシブなペダルの中でもこのペダルは最も高い選択候補である。薄いボディは足の裏をペダルの中心線上に置く。この極端に低い足の位置が食いつきを良くする。
凹面の形状と優しいピンの配置にも関わらず食いつきは印象的だ。







この違いは誇張した例を用いて簡単な方法で理解できる。ペダルに6インチの材木を固定しペダルの6倍の高さになるようにイメージする。高くなった足はペダル軸の中心線を前後しながら回転する。これはとても不安定だと感じる。しかしMT-ZEROペダルでは足がペダル中心線のすぐ上になる。他のペダルと比べてほんの数ミリの違いだが十分に安定性を良くする。

ペダルは凹面設計で両端側7mmで中央部4mm、片側1.5mmの凹みは他のペダルと同じである。広くて大きくカットされたボディはシューズのソールに良く食いつく。

ボディサイズは長さ92mm、幅96mm(最も広い部分)で他のペダルとほとんど同じである。問題は足を置く場所に外付けのベアリングが場所を取っているとだ。その結果ペダルの外側から足が落ちそうになりペダルが小さく感じる。増加したQファクターのため通常より幅広いペダルとなっているのだが。

信頼性
多くのライダーはこのペダルを使っているのを見て首をかしげ、すぐ壊れると言うだろう。それに対してボディ自体はとても状態がよくクロモリインベストメント鋳造によるものだと期待している。多くのプラットフォームペダルはスチールのピンを柔らかいアルミボディへボルトで止めている。これは大きな衝撃が加わると曲がったり裂けたりする。このペダルは岩にぶつけてもスチールピンとスチールボディはダメージを寄せ付けなかった。ボディにある鋳造ピンはアルミモデルのピンのように摩耗することはない。


大きいことは良いことではない。ベアリングは長持ちしなかった。
対象的にベアリングは数回のライドでも長持ちしなかった。ゴリゴリする感じはひどくなりシューズを履いていても感じた。少しメンテナンスが必要でベアリングシールを開けて少し潤滑油を入れてみようとした。しかし取り外しできないベアリングカバーが圧入されていてできなかった。カバーは開けようとすればできるが(タイオガは勧めていない)、鉄のシールがゴムのシールの代わりに使用されていて潤滑油を入れられないようになっている。ベアリング自体もケースに圧入されているため100%取り外しできない。タイオガはアッセンブリーとしてベアリングケース、ベアリング、ベアリングカバー、取り付けボルトなどを含む交換部品を用意している。これらはベアリングをメンテナンスする手軽な方法である。

ものすごく薄くスチールボディ自体はトラブルなしだった。










問題点
MT-ZEROペダルはとてもスリムで目を引き我々が乗っているとみんなが尋ねてくる。多くは好奇心から薄いペダルは乱暴に扱っても大丈夫かとかペダルが路面にヒットすることは少ないかとか。答えはイエスだ。しかし良い所ばかりでない。大きな外部ベアリングは我々が慣れているよりも足が外側になり実質巨大なQファクターになる。DMR V8ペダルの13mmとMT-ZEROの19mmの違いは少ないように見えるが、15mm厚のベアリングケースが脚を内側にしないようにさせる。これらの数字は自転車人間工学では大きい。特にこのポジションに何年も慣れることは。一言で言えば使いづらい。慣れた足の位置を変えることは難しく決して良く感じることはない。このような理由でこのペダルはすべての人に合うものではない。

pinkbikeの見解
タイオガは多くの時間と努力を軸のないペダルの設計に費やした。結果として印象的なペダルができた。フライペーパーペダルがなければ、MT-ZEROは最も薄いペダルだ。あまり人間工学的でない設計、独特のベアリングがもたらすガニ股になるなどの疑問がある。早く摩耗しメンテできないベアリングはいくら地面とのクリアランスが増しても疑問である。一番薄いペダル持ちたくて岩だらけの場所を走り駐車場でスピンして、そしてあなたに合うなら買ってもよいだろう。Mike Levy






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