アンドラから来たスティール
Production Priveeは若い会社であり2010年にコメンサルの研究開発チームのメンバーによって作られた。この会社はアンドラ(セドリック グラシアの本拠地、2013年UCI ワールドカップ ダウンヒル第3戦の会場)に拠点を置き、ヨーロッパではステムやハンドルバーのメーカーとして知られている。そして今、初めてのスティール製のハードテイルフレームShanがある。Shanはアグレッシブなライダーのための設計で、オールマウンテン、エンデューロでの使用を意図とする。150-160mmフォークを想定、66°のヘッドアングル、420mmのチェーンステイ、72.5°のシートチューブアングル、300mmのBBハイトで設計されている。
Shanは美しく目を引く。ヘッドチューブガセット、カーブしたシートチューブ、フレームは洗練され仕上げられている。溶接はきれいで塗装に傷一つない。色は、カスタムペイントのレッド&ホワイト、ストックカラーのブラック&グレー、リミテッドエディションのブライトブルー&イエローマコーがある。3色はこの12月に販売開始される。
Production Privee Shan詳細
用途:オールマウンテン、エンデューロ
4130日本製クロモリフレーム
テーパードヘッドチューブ
ISCG 05 チェーンガイドタブ
リプレイサブル ドロップアウト 10X135, 12X135, シングルスピード
サイズ: S, M, L(テスト), XL
フレーム重量:5.7ポンド(2.58kg)
希望価格:776USドル(649ユーロ)
左)ヘッドチューブに注目
右)用途により交換可能なドロップアウト
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フレーム詳細
Shanはトリプルバテットの日本製4130熱処理クロモリを、塗装前に腐食を防止するため電着処理を経て台湾で作られる。Shanはテーパードヘッドチューブ(会社のロゴが切り抜いてある)でインテグレーテッドヘッドセット仕様である。ヘッドチューブの切り抜き部分は裏側からワイヤーメッシュが取り付けてあるのでトレイルでのゴミなどの侵入を防ぎ見栄えも良い。ヘッドチューブの切り抜き処理は良くできているが、雨の日のライドなどは何かシートのようなもの(チューブがよい)を代わりに取り付けるとヘッドセットの下側のベアリングへの水の侵入を防ぐだろう。
フレームのドロップアウトは交換可能、片側2本のボルトで固定されていてシングルスピードにもできる。ISCG 05 タブがあり、BBはBB92プレスフィットである。自転車産業でのスタンダードになりつつあるBB92はまだ従来のネジタイプのBBほど普及していなく、また増えつつあるBB30は交換部品を探すのが少し難しい。ボルトオンのケーブルガイドは良く処理されていて、可変ポストのケーブルガイドとして問題がなかった。一点驚いたことにウォーターボトルを取り付けることができなかった。ハイドレーションパックで良いが、時には軽く、速く走るためにボトルを使いたいときもある。
Shan ジオメトリ
ヘッドチューブアングル:66°
シーチューブアングル:72.5°
BBドロップ:-30mm
チェーンステイ長:420mm
ホイールベース:S 1089mm, M 1109mm, L 1129mm, XL 1164mm
シートチューブ長:S 400mm, M 430mm, L 470mm, 510mm
トップチューブ長(ホリゾンタル):S 560mm, M 580mm, L 600mm, XL635mm
美しいライン。Shanの流れるようなチューブは見た目に訴えるフレームだ。ボルトオンのケーブルガイドはケーブルの取り回しがしやすく、ヘッドチューブガセットは前三角の強さを増す。
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Shanに乗って
上り
我々はShanを耐久性がありテクニカルなトレールライディングできるように太いタイヤ、ワイドなハンドルバー、短いステム、1x10のドライブトレインそして160mmのフォークで組んだ。バイクは30ポンド(13.6kg)なので軽くないが、許容範囲である。重さによって平地での漕ぎは遅いがShanはクロスカントリーレーサーではない。しかしながら我々は登坂能力に驚いた。一旦スピードに乗るとShanはクライマーであり、滑りやすい所やテクニカルな上りでも安心感がある。ワイドバーは、根や岩のある場所でフロントに必要な荷重をかけることができる。また急斜面でのリア荷重も容易であることがわかった。リアサス車ほどではないが必要最低限グリップを得られる。
重力を得るとShanは輝きを増す。岩や根のトレイルが強みとなる。
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下り
トレイルがダウンヒルになりスピードが増すとShanは本領を発揮する。上りで遅く感じていたところは消え、ハードテイルではあまり見られない安定性が増す。リアパイプの形によるものかクロモリによるものか確かではないが、他のハードテイルにあるような不快な感じがない。見たところリアエンドには縦横のしなりはないが著しく振動を吸収する。これは荒れたトレイルでスピードをもたらし、歯がガチガチと音を立てるような感じになることもない。リアサスペンションがあるとこれは当たり前であるがShanはハードテイルであるしハードテイルとして許容できる範囲である。急な柔らかいトレイルではShanは爆発する。遊べるが安定していてバームではフルスピードで侵入し出口ではコントロールを失うことなくロケットのように加速する。
我々は近くのジャンプ パークへ持ち込んだ。このフレームはダートジャンパーのような短いフォークを使う設計ではないがジャンプのパフォーマンスに感心した。スローピング トップチューブはバイクの操作性を上げ着地までの間いろいろなスタイルで飛べる。Shanはトレイルでのジャンプ、ドロップを余裕をもって対処し、エアーでの信頼性を引き出し、フルサスペンションバイクのようにジャンプをさせることを追い立てる。スムーズなライダーはトレイルでのジャンプしない理由などない。
Shanはトレイルでハードテイルの楽しさを再確認させた。
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Pinkbikeの見解
誰がShanに乗るのか?26インチハードテイルの市場はあるのか?アグレッシブライダーでハードテイルを探している人はShanを候補に上げるべきだろう。シングルスピードのセットアップでShanはすばらしいバイクになり悪天候でもメンテナンスはあまり必要ないだろう。ウォーターボトル用の台座は次回のバージョンで追加されることを望む。Shanはオールマウンテンキラーとなるだろう。Mike Kazimer
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